2019年の大阪木鶏クラブの例会報告です。
昨年同様、致知編集部に送付する前の例会報告なので、紙面の文章とは異なります。
2019年 大阪木鶏クラブ 例会報告
1月 初例会 特集「気韻生動」
2019年初例会は、1月11日(金)、中之島中央公会堂にて開催されました。
寺尾代表世話人の挨拶の後、松岡照子先生の「大学」講義に移りました。年始ということで、講義の中で九星氣学、今年の干支を解説していただきました。(大学古典講義Ⅷ)。
講義の後は「致知」2月号読後感に移りました。
今号のテーマは「気韻生動(生気が満ち溢れていること)」でした。今月号も内容が濃く、琴線に触れる言葉に出会えました。
会員発表では、いま古典「大学」の講義を受けているが、やはり「素読」をして体に染み込むくらいに繰り返しておかないと「こと」の本質には近づけないなと感じ始めている、と発表がありました。
二宮尊徳の「天の理」「地の理」の理解(p34-)。自分に大病などの運命が降り掛かってきても、「運命」として諦めるのではなく、努力という「人の理」を忘れないでいたい。致知随想の中の滝澤氏の言葉「伝統は革新の連続である」という言葉に感銘を受けた、この精神を忘れないで日々を過ごしたい、との表明。
最近読んだ本・スターバックスの元CEOの岩田氏の著書「ミッション」に感銘を受けた、p38のインタビュー記事ともつながる、仕事をする意味について新たな視点を得られた、と紹介してもらいました。「志」の大切さ、人を喜ばせるということ、最後に「社会貢献」というテーマにつながる視野の広がりを初めて得ることができた。
また医学者の見地から、村上教授を引用しつつ(p106−)、現在「糖質制限」が流行っていますが、やはり日本人なら「コメ」をしっかり食べよう!と日頃3杯は食べますと、食の重要性を語られました。
佐藤一斎の躍動感に溢れた人生(p64-)からは、笑顔の重要性、運命論(その時々の年齢に応じた生き方)、それぞれの役割に応じた「努力」、そしてその人の心の奥から出てくる「志」が大切だよ、との非常に先進的な思想に感銘を受けました。
私個人は鈴木秀子先生の、好悪は関係なく「受け入れる」ことを選択できるのだ、ということと(p102ー)、横田南嶺管長の「仏性」に気づく大切さと縁を起点に人間力を高めていくことの重要性を発表しました。
まだまだ致知の内容はありますが、フォーラムなどにも書き込んでいこうと思います。
新たな会員も毎月増えて、会としても成長しています。興味のある方はどうぞ参加してみてください。
NEW SOUL(新たな魂) Yael Naim
以前にアップルの CMにも使用された歌です。それぞれ感じるポイントはあるでしょう。個人的には2分06秒以降の部屋の壁が取れて、外の世界が明らかになるところが好きですね。
2019年2月例会 特集「志ある者、事竟になる」
2019年2月例会は、15日(金)成田会員の会社会議室をお借りして開催されました。
寺尾代表世話人の挨拶の後、松岡照子先生の「大学」古典講義に移りました。(大学古典講義Ⅸ)。
今月、3月号の「致知」特集は「志ある者、事竟になる」でした。
読後感では「禹門を乗り越え龍となれ」太田垣士郎氏の黒四ダムの話に集中しました。
高山氏はふるさとが近いので、黒四ダムに実際行ったことがあるとのことでした。素晴らしく、また圧倒されるほどのダムであることを説明され、この記事の苦労が想像に難くないと語られました。
また、木鶏クラブに参加した理由として、「このままで人生終わりたくないな」と、学びたい欲求の元、木鶏クラブに参加している、と発表されました。そして、この一か月の間に京セラ・稲盛氏の記念館、本社のライブラリに見学に行ってきたことを報告されました。見学の最中、感激したこととして稲盛氏の机のネームプレートに「考えろ」とあったことを語られました。
稲盛氏のことをあまり知らないので過去の致知のバックナンバーを取り寄せて読んだということも報告されました。再度、ゆっくり4時間ぐらいかけて記念館を廻ってみたいことも発表されました
松本氏からは黒四ダムの生き残りの方から薫陶を受けられたことをお話され、人間の迫力が全く違い、まさに伝説である、と語られました。
前田氏は「すべては恩返しのために」から、最初誰にも相手にされない中で、行動に移す前に無理だと諦めずに、ツテを頼って最後にはコミュニケーションを切り開いていかれたその不撓不屈の精神に感激を受けたと発表されました。
また養子という中で育った彼が、素晴らしい家族に恵まれたことに感謝されている姿を見て、現代社会で問題化している虐待について意見を述べられました。やはり養子であってもその家族その心意気によって立派に幸せな家庭が存在するんだということが、非常に心温まる事実としてありがたいと感激を語られました。。
小出氏からは、「全ては恩返しのために」から自分の出来る範囲でやはりお返しをしていこうと日々やっておられる実践について語られました。もちろん書物を通じて反省することは非常に大切なことである。しかしそれはいつまで続くかわからない一面もある。寺社での実行を続けること、この継続することに意味があるのではないかと変わらぬ努力を語られました。
高橋氏はドラッカーについて発表されました。またマインドフルネス瞑想をしていることを発表され、二〇年以上瞑想を続けておられる寺尾代表と共鳴しあってなかなか興味深いお話をされました。
私からは、「至誠止むことなし」、緊張し続けるのでなくゆったりとした大自然の呼吸に合わし、無理のない精進が本質であることを理解したこと、また2月11日の自分の誕生日に守口市の市会議員福西寿光先生のパーティーにおいて、致知の見本誌を五名に配ったところ、4名が致知の存在並びに木鶏クラブを知っておられて非常に嬉しかったことを報告しました。
1月31日のサイン会でもあっという間に100名の予約が埋まったことも報告し、「致知」読者がますます増えるのではないかと考えています。
場所を変えた二次会でも美味しいお蕎麦に舌づつみを打ちながら、致知の読後感に花を咲かせ、特に加藤宮司による太田垣氏の論評は会員皆明るくなる内容で、非常に楽しい二次会となりました。
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