月刊誌「致知」読者会・大阪木鶏クラブの例会報告です。
令和二年九月二十三日
記・松本 光雄
大阪木鶏クラブ通信(令和二年九月度)
令和二年九月度例会は十八日(金)、中之島中央公会堂にて総勢十一名にて開催されました。松岡照子先生による「大学」の古典講義では、先生が大学を学んだ経緯や、「小変」~「大変」の意味、己を知る事の話等、「大学」からコロナ禍の今をどう生きるかを学ぶについて解説をしていただきました。
近頃は、自分や他の事について原点を探求することが希薄で他人と比べたがる人が多く、己を知る事の意味をわかっておられる人が少ないとの感想でした。
致知十月号「人生は常にこれから」について会員からは、縁を大切にしていきたい、特集記事のSBI証券北尾社長のリーダーの八つの条件に勇気をもらった、松岡先生の講義から原点に返って過去に学び挑戦し継続し、大変に近づけれるよう日々精進していきたい等々感想が述べられました。
「致知」2020年10月号・特集「人生は常にこれから」
今号も読みごたえがありました。なかなか消化しきれませんが、心の琴線に触れる言葉に一つでも出会えれば、素晴らしいことだと考えます。
コシノジュンコ・観世清和両氏の対談や、美術刀剣鞘師・髙山一之氏の技術に対する思い、「致知随想」・池上知恵子氏の「人間は自然の一部」、Songさんが得た「努力はきっと将来の選択肢を増やしてくれる」「選んだ道を正解にすればいい」とのアドバイスなど非常に目を開かせてくれる内容でした。
共に喜び共に生きる p112 村上和雄
ここでは「寛容性」の高さがヒトの協力社会の進化に重要であったと示唆された、とありました。以前、人間社会で弱肉強食(捕食としての)が起きないのはなぜか、という質問に対する答えに感じるものがあったことを思い出しました。
弱者を抹殺する。不謹慎な質問ですが、疑問に思ったのでお答え頂ければと… – Yahoo!知恵袋
上のリンクを見てもらえればいいんですが、
・「優秀な遺伝子」はない。あるのはある特定の環境において有効であるかもしれない遺伝子。
・今は「障害」とみなされても、将来は「有効な形質」になっているかもしれない。
・可能ならば多くのパターンを残しておくことが「種」の保険になる。
・ジャングルに現代人一人で残されれば生き残ることはできない「弱者」である。
・その弱者が集まって、できるだけ多くの弱者を活かそうとしたのが人間の「生存戦略」である。
ということが回答として挙げられていました。
皆さんはなにか感じられましたか?
人生を照らす言葉&禅語に学ぶ
今号では「首飾り」モーパッサンを紹介しながら、日々の小さな喜びを発見することの大切さを語られました。
「生きているだけで誰かの役に立っている」との言葉に力を得た読者もいるのではないでしょうか?
横田南嶺師も「当たり前に思っていたところに素晴らしさがあると気がついてみると、なにかホッとした安らぎを覚えることができた」(p118 3段落目)、と語られています。
まとめにかえて
またまた懐かしの曲です(笑)。
当時高校生でMTVを録画して、何度も見ていましたね。
私が今号を読みつつ感じたことは、立場の弱いものを痛めつけておっては話にならないということと、自己の存在理由に悩む必要はないということ(若い人に悩んでいる方がいたので)。
何度も言いますが、あなたの頭の中で何万回とああでもないこうでもないと話している思考は、「あなたの本質」ではないということに気づくと面白いですよ。
これぞ「己事究明」だと私個人は考えています。
ここですね(笑)。
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