2021年初例会は1月15日(金)、ZOOMにて行われました。
コロナ禍の影響で多人数での会合に不安があるためです。ネットにさえつながれば、スマホやタブレットでも問題なく参加できる手軽さは重宝しますが、やはり実際に会って話をするのとは差がありますね。
逼迫する医療現場を応援する意味でも、我々にできることを積み重ねていかないと、この状況を克服することができないことが明白なので、今しばらく我慢しようと語り合いました。
大阪木鶏クラブ通信(令和三年一月度)
(記・松本 光雄)
令和三年一月度例会は十五日(金)、オンライン(ズーム)会議にて開催されました。
年始に松岡照子先生による「干支」の解説をいただく事が通例でしたが今回は拝聴できず残念でした。
致知二月号「自靖自献」について会員から、この状況下で励まされる内容で力をもらったとの感想でした。総リードの安岡正篤先生の年頭自警に刺激を受け各自思いを語り合いました。東日本大震災の体験談も掲載された記事もあり、阪神淡路大震災を経験された会員の方からは、近所の方と一緒に助け会った事を思い出し、近所付き合いの大切さを痛感しているとの事でした。
会長から震災当時に小さかった人への後遺症へのフォローを忘れないようにしてほしい。これから何をすれば良いのか、これからは心の時代であると感じている。考えてほしいとの事でした。
2021年致知2月号感想・大阪木鶏クラブ1月例会
2021年2月号特集は「自靖自献」でした。心の平安を保ち、世のため人のために自らを尽くすこと、と巻頭言にあった。
難しいのは己の心の平安を保つこと。これができれば、なんの問題もないでしょう。「致知」読者のみなさんも、決して知識を得ようとして購読されているわけではないでしょうから、心に染み入る言葉ではなかったかと推察されます。
今回もコロナ禍でZOOMによる例会となりました。
実際に会って語り合うことに比べると、やはり物足りなさはありますが、ネット環境の整った現在だからこそできることに感謝しながらの会となりました。
今号も自分に与えられた「現場」で、実践されている方々ばかりの読み応えのある記事ばかりでした。
東洋教学が導いてくれた世界
大阪には関西師友協会という学び場がありました。昨年末で解散となりましたが、安岡教学を学ぶ場がなくなったことに、残念な思いがあります。しかし、最終号(謝恩特集号)に一枚の用紙が挟んでありました。
「郷学研修所」理事長に就任された安岡定子さんの安岡教学を受け継ぎ、講演会や勉強会を充実させていくとの紹介でした。
3人の鼎談では、それぞれが東洋古典から得られた見識を明らかにされ、どれほど力になったかを語られました。
その中で感じ入った言葉を少々。
言葉の奥にあるものをしっかりと掴んでいける人間にならなくてはいけないと、私自身に刻んでいる言葉でもあるんです。
致知2021年2月号p17 3段目 安岡定子
しかし、どんなに嫌な場所であったとしても、そこに居る人間が立派であれば、その悪しき環境はいつの間にか良くなっていく。環境が問題なのではない。この言葉もまた実に示唆に富んでいると思います。
致知2021年2月号 p19 3-4段目 數土文夫
自分はこうゆう方向に進んで社会に貢献するというおおきな志と一つの軸を、ぜひ脇内から持って力強く人生を歩んでいってほしいというのが私の強い願いでもあるんです。
2021年致知2月号 p20 3段目 𢎭和順
セピア色の心を瑠璃色に染めて 竹ノ内睦子 p38
9人兄弟だけで戦中・戦後を生きていかねばならなかったその境遇と、兄や姉に苦労をかけているんじゃないか、犠牲にしてしまっているんじゃないかとの葛藤。
時代とはいえ、壮絶な現実のなか学校に行き、生活費を稼ぎ、知的障害を持つ兄の世話を続けられた精神は尊いと感じました。
自分自身の闘病生活を経て、小高さんとの出会いがあり、「藍工房」を立ち上げ、努力を重ねる中で、様々な人達の応援が集まってくる。
どこにも壁はなかったね。人生やるか、やらないか、それだけだね。
2021年致知2月号 p41 4段目
「障碍者」というとなにか特別な存在に感じられるかもしれませんが、竹ノ内さんの次の言葉には深く共鳴しました。
障害があるからといって何かを諦めるのはおかしい。
2021年致知2月号 p41 1段目
これは私自身に障碍者手帳を持つ家族がいたことも深く関係があります。
最後に次の言葉、
物事に善悪はない、いいことも目の前に起きてくることを一回全部呑み込んで、それを自分がどう料理して、どう調和と平和の世界にもっていけるか、これが人生ではないかと思うのです。
2021年致知2月号 p41 4段目
人間の深き所にある可能性に気付けるようになりたい、と感じた瞬間です。
同じようなことを「致知随想」堀田圭江子・音楽療法セラピストの言葉にも感じました。
不思議なもので、特に認知症や障碍のある方はこちらが施設からの評価を気にする心、うまく制御しようという思いを持っているとそれを敏感に察知、心を閉じてしまわれます。
2021年致知2月号 p85「致知随想」堀田圭江子
これはもちろん、障碍者健常者に関わらずですが、どうしても「相手を制御しようとする」ことがありますね。反省です。
致知読者会・大阪木鶏クラブ例会 まとめ
もちろんこれ以外の感想も盛り沢山でした。
「自助なくして地域再生なし」では、準限界集落を蘇らせた事例に感銘を受けた、感想がありました。得た利益を子どもたちの基礎学力を底上げするために使われた。
その結果、現在では高校生以下の人工が10%まで増加したという。Uターン現象で子育て世帯が増えた証拠ですね。
「後世に継いでいきたい日本の心」では、ベトナムから日本に帰化した警察官が、東日本大震災で経験した男子小学生の話には、涙を禁じ得なかったと発表がありました。
また、イベルワクチンの記事をこのコロナ禍のなかで非常に明るい希望であると、紹介されました。
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